小児のいびき・睡眠時無呼吸症 (睡眠呼吸障害-閉塞性睡眠時無呼吸・低呼吸症)
小児の睡眠時無呼吸症、頻度に関してはいくつか報告がありますが、少なくとも一定の割合で存在すると考えます。
小児閉塞性睡眠時無呼吸症に対する治療は、
1)耳鼻科的治療
2)矯正歯科的治療
の2つの方法が海外では標準とされています。
大人と基準が違う!こどものいびき・睡眠時無呼吸症
こどもの睡眠時無呼吸症は、成人の場合と大きく異なります。例えば、
1)成人は10秒以上の呼吸停止で1回と判定しますが、小児の場合は2呼吸分の時間呼吸が止まったら1回と判定します。
2)小児の場合、上記の判定で1時間あたり1回以上無呼吸・低呼吸がみられたら睡眠時無呼吸症と診断することができます。(ICSD:3 の基準を適用)成人では、5回/時間以上。
わが国の保険制度では、CPAP適応症例は20回/時間以上であることを考えると、いかに成人とは異なるかがご理解頂けると思います。
小児睡眠時無呼吸症は、
学校での問題行動、学業成績にも重大な影響を与えることが知られています。
(米国小児科学会誌ーSleep Disordered Breathing and Academic Performance:A Meta-analysis: Barbara Galland, PhD, Karen Spruyt, PhD, Patrick Dawes, MBChB, FRCSd, Philippa S. McDowall, PhD, Dawn Elder, MBChB, FRACP, PhDe, Elizabeth Schaughency, PhD: PEDIATRICS Volume 136, number 4, October 2015)
時として、ADHD(多動・注意欠陥症)と間違えられることもあります。
お子様の、いびき、寝相が悪い、寝起きが悪い、昼間の眠気、夜尿症、妙にテンションが高かったり突然怒りっぽくなるなどの症状が見られたら、小児睡眠障害に詳しい先生の診察を受けることをお勧めします。もちろん、当院(入江クリニック)にご相談いただけます。
*「いびき」は睡眠時無呼吸症と共に見られる症状(随伴症)として、知られています。
岐阜市金宝町2-4 入江クリニック 矯正歯科医師 入江 道文
日本睡眠学会認定歯科医 日本矯正歯科学会認定医 日本抗加齢医学会専門医
投稿日:2016年7月24日 (Comment : 0)カテゴリ-すべて,介護関係者の方へ,医療・介護関係者の方へ,医療関係者の方へ,子どもの矯正(3歳~就学前),子どもの矯正(小学校中学年),子どもの矯正(小学校低学年),子どもの矯正(小学校高学年),睡眠障害(睡眠時無呼吸症候群-SAS)
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