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矯正歯科 睡眠時無呼吸症 入江クリニック 顎関節症

睡眠時無呼吸マウスピース 保険適用(紹介状をお持ちください)

矯正治療の流れ

初診

矯正歯科も、他の科と同様に、来院時にいきなり矯正装置がお口の中に入るわけではありません。
先ずは、ゆっくりとお話をうかがい、ご質問にお答えします。

また、診察(問診、視診、触診や顎関節部の聴診等で得られる情報を)した上での症状についても説明をさせていただきます。
通常この段階でのX線による診査は、被曝を考慮する上からも、すべての方に撮影をすることはありません。

検査

診察後、納得の上ご希望の方に矯正歯科に関連する検査を行います。
基本的な内容として、

1. 頭部X線規格撮影(セファログラム)
頭部X線規格撮影(セファログラム)の画像矯正歯科診療において、このX線写真は多くの情報をもたらしてくれます。最大の特徴は、硬組織(15種類23個の顎・顔面・頭蓋を構成する骨、頸椎や歯など)ばかりでなく軟組織(鼻・口唇・気道など)が同時に観察することが可能なことです。通常当クリニックで対応していますが、米国の分析機関とも提携していますので、必要に応じて国内外を問わず現在報告されている多くの分析法に対応可能です。他施設からの、分析依頼もお受けいたします。
なお、当クリニックでは多くの基準値が報告されているブロードベントの規格を採用しています。

撮影により判ること

など、多くのバリエーションが存在し、同じ受け口であってもそれぞれに治療方法は全く異なることさえあります。 同じ受け口の治療でも、単純に申し上げると、下を後方へ動かすか、上を前方に動かすか、あるいはその両方が必要となるかの違いとなります。
※当クリニックでは、米国の分析機関と提携し、より多くの分析法に対応可能です。
他施設よりのセファロ分析のみの依頼にも対応可能です。

2. パノラマX線写真撮影
パノラマX線写真撮影の画像上下の歯を中心に、顎とその周囲の状態が観察できる断層撮影です。
歯根とその周囲の骨の状態、顎関節の明らかな形態異常、軌道によっては上顎洞も観察することが可能です。
この写真により、今後生えてくる永久歯の位置や方向、過剰歯の存在を確認することができます。歯槽部の骨植状況、顎関係の変形、上顎洞の炎症も併せて確認することができます。
3. 顎模型用印象採得
矯正歯科診断では、顎模型からも多くの情報を得ることができます。
いわゆる、歯型のみではなく、歯槽・小帯・歯肉の状態を含めて記録するように印象採得(型とり)を行います。
一般の歯科治療で使用される印象材より、かなり早く硬化するものを使用し、患者様の負担を少しでも軽減するように心がけています。
これらの印象を基に、当クリニックでは模型基底面と、咬合平面が平行な閉口模型を作製し、矯正診断の一助とします。
4. 口腔ならびに顔面写真撮影
現在の症状の記録と、閉口模型の情報を補てんする目的で撮影するものです。
口腔内写真は7枚法、顔面は正面・正面スマイル・側貌の4枚を基本としています。
口腔ならびに顔面写真撮影の画像

以上を基本として、年齢や症状に応じて次の項目を追加することがあります。

1. 手根骨X線撮影
手のX線写真を撮影することにより、骨の成長段階として、赤ちゃんから成人の間のどの段階であるかを確認することが出来ます。
これにより、下顎骨の成長量の予測が可能となります。年齢によっては、精度の高い判定が出来ないこともあります。
この場合は、時間をあけて、再度検査することになります。当クリニックでは、CASMAS法にて判定するため最終予測身長も併せて算出されます。
2. 在宅睡眠評価(当クリニックより機材を貸し出します)
口元の審美性をあまりに重要視する矯正治療の方針を立てると、睡眠時無呼吸症を悪化させることすら考えられます。
ご自宅にて、睡眠時における呼吸の状態、血中酸素飽和度、脈拍、仰向け等の体位を連続して計測することにより、睡眠時無呼吸症のスクリーニングを行います。
この結果から、必要に応じてPSG(睡眠の精密評価)検査依頼を行います。(他施設への依頼となります)
3. 頭部X線規格撮影(正貌・軸位)
頭部X線規格撮影(正貌、軸位)の画像撮影した写真から、顎の骨における左右の非対称やズレを観察することが出来ます。
※歯の中心線のズレだけで顎のズレ診断を行う事は、非常に難しいと考えます。
顎の偏位(ズレ)の診断にはこのX線写真が不可欠です。
4. 顎関節規格断層撮影
軸位頭部X線規格撮影にて、顎関節の位置を正確に計測した後、決まったスライス幅で(例えば2mm)連続した関節部のX線写真を撮影します。
これにより、関節左右の形態の差異、時系列的な形態の変化が観察できます。
5. 聴力検査
咬み合わせの不具合と、聴力には密接な関係があることが指摘されています。
例えば、右の奥歯に不適切な上下の接触があると、右側の低音部の聴力が低下し、前歯に不適切な接触がある場合は高音部の聴力が低下します。
この、不適切な接触を改善することにより、不適切な接触が原因の聴力も改善します。
6. 咀嚼筋群筋電図評価
口を閉じる役目を果たす、側頭筋・咬筋の表面筋電図を採得することにより、それぞれの筋肉活動の左右差や活動量を知ることが出来ます。
7. 血液検査
関節部や、顎を動かす筋肉群に痛みや疲労感がある場合、痛みの状態を特定するために血液検査を実施することもあります。
血液一般検査、生科学検査等はもちろんのこと、高感度CRPと歯周病原因菌抗体検査も実施しています。
血液検査のみのご要望にも対応しています。

検査結果の説明

検査の結果から、「具体的にどんな装置をつけるのか」「期間はどのくらいになるのか」「抜歯は必要かどうか」「治療費はいくらかかるか」などを説明します。
説明されたことが希望に合わない場合、疑問に思う点などがあった場合は遠慮なくお伝えください。

治療開始決定

ご納得後装置の装着準備を始めます。
虫歯や歯周病がある場合は、それらの処置・治療を並行して行います。
矯正装置の種類によっては歯みがきがしにくくなるので、装置をつける前あるいはつけた後に歯みがき方法を含めたオーラルケアのカウンセリングも行います。

矯正装置装着・動的矯正治療期

矯正治療に入ります。装置の装着は、治療方針によって1回で全てすむ場合と2~3回に分ける場合があります。装着後は、ワイヤーの調節や装置が正しく使えているか、虫歯などがないかどうかのチェックのため3~5週間に1回通院していただきます。
症状にもよりますが、治療期間はおよそ1年半から長い方は観察期間も含め10年を超える方もいらっしゃいます。

治療後の経過観察

動的治療の終わった直後の歯は、しばらくの間生理的に後戻りをしようとします。
これを防ぐために、歯を動かすためにつけていた装置をはずしたら、歯並びが元に戻らないように保定装置(リテーナー)をつけます。
リテーナーは、歯が新しい位置で安定するまでの後戻り防止装置です。医師に指示された時間は必ず装着するようにしてください。
この期間の通院は、2~6ヶ月に1回の割合になります。
歯並びと周囲の組織の状態のチェックと、顎関節や周囲の筋肉の動きも不具合がないかチェックします。
この間により良い咬み心地を目指して歯の修復物咬み合せの調整(咬合調整)も必要に応じて行います。 保定期間も症状によって変わってきますが、通常、少なくとも矯正治療期間と同じくらいが安心と思われます。
保定期間を無事経過して、リテーナーをはずしたら、矯正治療も卒業ですが、定期的にチェックを受けに来られる方も少なくありません。
この時に、アンチエイジングの相談をされたり、歯のクリーニングを希望される方もいらっしゃいますし、この様なご希望は大歓迎です。

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